2024-12-13
カメラ沼2024
この記事はねこネット Advent Calendar 2024 13日目の記事です
今年の春ごろからカメラ沼にハマっている。10年に1回くらいハマってしまう体質らしく、中学生のころに親のお下がりで遊んでいた1回目、大学生のときにフィギュアの物撮りにハマった2回目と来て、今回が3回目。気付けば部屋にカメラが何台も転がっている状態なので、買った順に思うことを書いてみる。
SONY α7CII
初めての新品ボディ、初めてのフルサイズ機。
そもそも久々にカメラをやろうと思ったきっかけは自分に子どもが生まれたこと。100日祝いの写真をカメラマンにお願いしたら想像よりもずっと良い写真が納品されてきて、普段の成長もこれくらいきれいに残したいと思った。そのカメラマンがSONY機を使っていて、写りは良さそうだし、動き回る赤ちゃんでもAFが迷っている様子がなかったから間違いなさそうだということでαを指名買い。
ズームレンズキットが届いたその日、一緒に買った40mmの単焦点レンズをつけてリビングで子どもを撮って「これは正解だ」と思った。ピントは目にピタリと合っているし、撮って出しのJPEGでも自然な色味になっている。安くない金額を払ったからそう感じるのかと思って、何も言わずにその写真をみてねにアップロードしたら「なんかキレイだけどスマホ変えた?」とコメントが来たから実際よく写っているんだと思う。
この成功体験は強烈で、もっといろんなものを撮りたい、違う構図を試したいという名目でレンズを一気に揃えてしまった。いま手元には
- FE 28-60mm F4-5.6
- FE 40mm F2.5 G
- FE 85mm F1.8
- TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD
- TAMRON 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD
の5本がある。なかでも40/2.5はコンパクトなサイズと絞りリングの操作してる感が良くてお気に入り。普段のちょっとした外出でとりあえずバッグに入れておきたい時とか、旅行で荷物を軽めにしたい時に活躍している。これからもメイン機として活躍してもらおう。
以下、リサイズのみの撮って出し。クリックするとちょっと大きくなる。
Kodak EKTAR H35
PENTAX 17が売れまくって手に入らないというニュースでハーフサイズカメラの存在を知り、手ごろな値段で買えたのでノリで買ってしまった一台。見ての通りプラスチックの華奢なボディでめちゃくちゃ軽いので、ポケットに雑に突っ込んで持ち運んでも苦にならない。
写りはまぁトイカメラにしては良いですね、という感じ。露出とピントが固定なこともあって撮りたいときに「写らないかも…」と思ってしまうのがちょっとストレスで、後述のC35とEE-2を買ったことで出番がなくなったので売却してしまった。後にネガフィルムは相当露出アンダー/オーバーでも現像で何とかなることを知ったので、手元に残しておいてもよかったかなあと思っている。
KONICA C35 Flashmatic
1971年発売のフィルムコンパクト。何かの記事でコニカC35のことを知り、相場が気になって某オクで検索したらたまたま格安の出品があり、適当に入札したら落とせてしまった一台。しっかりとした金属の筐体はきちんと角が丸めてあって持ちやすく、ピントリングは適度に固めな操作感。この機種は放置されている間に露出計用の水銀電池が液漏れして露出計が動かなくなっているものが多いらしいが、手元の個体は丁寧に使われていたのかまったく問題なかった。電池ボックスのフタに傷が多いところを見ると都度電池を外す運用をしてたんじゃないかな。知らんけど。
今はまだレンジファインダー機特有のピント合わせとかパララックスに慣れていなくて、思ったような写りを引き出せないことのほうが多い。それでも許せてしまうというか、これはこれでいいかもと思えてしまうのがフィルムカメラの面白いところ。
OLYMPUS PEN EE-2
こちらは1968年発売のハーフサイズカメラ。ピントは固定で露出もオートのお手軽仕様で、丸いフィルムカウンターがかわいいなあと思った次の週には手元にあった。ハーフサイズのカメラは素直に構えると縦長の構図になるので、iPhoneと同じテンションでシャッターを切っていけてすごく使いやすい。被写体が暗すぎるとシャッターが切れなくなる == シャッターが切れたなら何かしらは写っていることが保証されるのもフィルムの値段が上がった現代で使うにはポイントが高い。(手ブレしないとは言っていない)
旅行などのイベントがないときに36枚撮りのフィルムを入れてしまうと、いつまでたっても撮り切ることができなくてモチベーションが下がってしまうのが欠点と言えば欠点か。子どもの写真を2カ月も3カ月も現像待ちにしておきたくないしね。
PENTAX SL
これも1968年発売。超メジャーなSPではなくSL。付いているレンズはメジャーどころのSuper-Takumar 55mm F1.8。このカメラには電子部品が一切入っていなくて、すべてが機械的な機構で動いている。したがってピント・露出・フィルム巻き上げすべてがマニュアル。単体の露出計は持っていないのでスマホのアプリで代用するか、“晴れたらセンパチ”を頭に浮かべながら気合でシャッタースピードと絞りを選ぶかしかない。
露出計に頼らずに露出を決める方法はこの動画を参考にしてる。といってもまだ覚えきれてなくて、カメラの底に「☀️1/1000 F8 ☁️1/125 F8 🍴1/30 F2.8」って書いたマスキングテープを貼ってカンニングしてるんだけど。
このカメラが届いた日、とりあえず動作チェックでレンズを外して裏ブタを開けたままシャッターを切ってみて、カメラのメカ的な部分に対する理解が一気に深まった。シャッターを切った瞬間にミラーが上がり、レンズの絞り連動ピンを押し込むレバーが起き上がり、シャッター先幕が走って露光が始まり、所定の時間が過ぎると後幕が窓を閉める。すべての動きに金属でできたメカの音が付いてくる。今度はレンズをつけてもう一回。裏ブタ側から見ていると、ほんの一瞬上下逆さになったレンズの向こう側の風景が見える。写真って光を捉えてるんだな、という当たり前の感想が浮かぶ。
文才もないのにポエムを書き始めてしまうのでフィルムカメラは危険。
そんなフィルムカメラで遊ぶようになって、カメラ本体だけでなくフィルムや現像技術が維持されていることのありがたみを強く感じるようになった。50年以上前のカメラに2024年製のフィルムを詰めて写真を撮り、近所の写真屋に持ち込めばその日のうちには現像とデータ化が終わっていることのすごさ。こうなると黎明期のデジタルカメラを使うほうがよほど難しいなと思う。USB mini-Bのケーブルは全部捨てたしスマートメディアとかもう手に入らない。
FUJIFILM X-M5
筆者「フィルムカメラ楽しいんだけど、1本撮り切らないと違うテイストの絵にチャレンジできないんだよな…でもフィルムを無駄遣いするのはもったいないしな…」
富士フイルム「フィルムシミュレーションあるよ」
筆者「面白そうだけどあなたのとこのカメラはどれも完売で手に入らないじゃない」
富士フイルム「独自の色再現技術による卓越した画質と小型軽量を実現する「Xシリーズ」の最新モデルとして、ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-M5」を2024年11月28日より発売します」
筆者「えっ」
富士フイルム「レンズキットで13万円ちょい」
というわけでXマウントにも手を出してしまった。ちなみに上のフィルムシミュレーションのくだりは購入理由の半分で、残りの半分はGRIIIの抽選が外れた腹いせ。そして初回入荷分を売り切ったいま、X-M5も半年待ちとかになってるらしい。どいつもこいつも一体どういう商売してんだ。
α7CIIもコンパクトだなあと思っていたけどX-M5はそこからさらに2回り小さくて、ボディだけ見ればEE-2とほぼ同じ大きさ。ネックストラップで首にかけていても疲れないし、小さめのレンズを使うときはストラップを外してコートとかパーカーのポケットに突っ込んでおける。このカメラで動きモノを頑張る予定はないのでボディ側の手ブレ補正がなくてもそんなに気にならないし、EVFのために軍艦部がついたりフィルムシミュレーションダイヤルがなくなったりしてたら買ってなかったと思う。個人的にはフィルムごっこ用のサブ機として使いたいから値段も含めてちょうどよかった。
いま手持ちのレンズはキットのXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZとTTArtisan 27mm F2.8の2本。あとは名レンズだというXF35mm F1.4を持っておくか…?くらいの感じ。あとM42用のマウントアダプターも買ったからPENTAX SLの55/1.8も一応付けられる。ただ重心がレンズに寄りすぎて持ちにくいのと、モニターの拡大表示がシャッター半押しで解除できないのが使いにくそうであまり出番はなさそう。
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